墨流しやカラーのマーブリングの自然な造形美に見せられて、何十年もの間作品に使ってきました。マーブリングをした和紙を整理していると、30年も前に作成した「2重うつしのマーブリング」が出てきて懐かしく思いました。私はいつも何か気に入ったものがあると、取り憑かれたように寝食を忘れて納得するまでし続けてしまいます。一時、カラーマーブリングに凝って、絵の具や分散剤まで自作し、いろんな紙に試しましたところ、扇の手漉きの芯紙がベストだということが解りました。その芯紙はのり地の扇に使われる特殊な紙で、高知県の紙漉をされる方の中でもたった一人の方が漉いておられるときいております。今でも、未だその紙すきは続いているのでしょうか。その結果出来上がったのが、この「2重うつしのマーブリング」です。何枚も作った中でもお気に入りの2枚です。
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