大人になっても、どうしても手放せない絵本がある。その中の一冊が、この「雪の結晶」。なぜ買ったかというと、立体のしかけを知りたいためと、雪の結晶が好きだから。いつかこんな仕掛けを作りたいと思いつつ、只、眺めて過ごしているのが現状。本棚の手に取りやすいところに置いて、時々開いて眺めては、雪国に行くことを夢見る。
「ほとんどの雪の結晶は6角形をしています」
「ときおり12角形の結晶も」
「まるでレースのよう」
「かぎりなくピュアな宝石がひらひらと」
「ふんわりとくちびるに触れ」
「雪だるまの鼻をくすぐって」
「すぐにとけてしまう、はかない夢のかたち」
「雪の結晶はどれもきれい」
「ひとつひとつが、特別なひとひら」
「ほら、わたしたちと同じように」 ーおしまいー