夏に咲くケイトウの花。
夏になると、あちこちの庭やプランターでケイトウの花をよく見かける。
色も様々である。しかし、何と暑苦しい花か。ケイトウの漢字は、「鶏頭」ではなく「毛糸」かもと思う。
近づいてよく見ると、あのモコモコは細かい繊維状の花の集合体である。
確か、中学の国語の教科書に、「ケイトウの花は夏の真っ盛りを思わせる。」なんてことが書いてあったように思う。只、あの頃の夏は、こんなに毎日熱帯夜が続くこともなく、都市のヒートアイランド現象もなかった。夜になればそこそこ涼しかったし、天の川も見えた。きっと、その頃ならば、ケイトウの花も「夏らしい花だなあ・・・。」と、俳句の一首もひねり出せたかも分からないが、2014年の夏はそんな気持ちにはなれない。ケイトウの花は、ひたすらに暑苦しい。きっと、お前も暑いだろうね。