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色々な着色箔を買い込んで、箔を色んな形に切って、扇に楽しく貼りまくっていた頃がある。

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野毛の小石も砂子もいっぱいあり、その上に三角形の箔まで切って毎日楽しくハーレーションを起こしていた。
ここに上げている物以外押入れには仕立てが扇がいっぱいある。これらの色の切箔だらけのもので京都で個展をした。当時は「下品」「素人」とバカにされたけれど、10年ほど経つと箔の業界の中にぼつぼつ模倣する人も現れて、なんとなく受け入れて貰ったなという実感を持ったものである。

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特に京都書院から「箔」という作品集を出版してもらったのが引き金となったように思う。金彩工芸の職人さんから、「この本が出版されて一息つけましたわ。新柄考えるのはみんな大変ですわ。有難いことで。」と感謝されて、妙な気持ちになったものである。関西では、形のないものにはお金は払わない。特に伝統工芸では著作権の意識なんてどこ吹く風である。お陰で箔アートでは余り収入には結びつかなかった。

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ここにも三角形の箔を使っているが、江戸時代の光悦や光琳のデザインした扇にも三角形の箔が使われているのを京都の扇資料館で見て、人間は皆同じようなことを考えるものだとつくづく思った。この扇資料館は、ご主人が立て続けに亡くなり、「秋保花月扇」のお店も扇資料館も閉められた。誠に残念である。

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四角い画面よりも線形の形ほどデザインしやすいものはなかった。人間の形にあっているのだと思う。個人的にも四角よりも円形が好きなんだとこの頃強く意識したものである。

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箔が偶然に破れた形もまた面白い。

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箔の上に箔を貼るのは難しいということであったが、箔ノリのバインダーさえうまく工夫すれば貼って貼れないことはない。

このシリーズは、まだまだあるが皆似た様なものなのでこのへんでおしまいにする。(写真撮るのも大変なのだ。)