2012-02-20_6
人は、手で触ったり目で見たり、少なくとも5感で感知できるものに対しては、最小限認識できる。ところが、人間の5感では捉えることが出来ないものに対しては、全くのお手上げである。分子レベル原子レベルになると、人の認識をはるかに超えている。一番いい例が、放射能である。直ちに影響が出ないとなると、人はその怖さを忘れてしまうが、放射能が減るわけではない。

「目に見えない物」は、物質だけではない。権力、悪意、など人間の負の情念も、恐ろしいものである。見えないからと言って放置しておくと、際限なく増殖して気付いた時は手に負えなくなっていることもある。癌のようなものである。

そういう意味で骸骨は、リアルで安心感があるのかもしれない。それ以上なりようのない存在感。悲しみも絶望もそれ以上には増殖しない静の世界。
骸骨たちは、生者に「よく生きろ。」と諭しているようにすら思える。