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漫画「ちびまる子ちゃん」の作家、さくらももこ作「さるのこしかけ」を読んだ。ちびまる子ちゃんの漫画の絵がとてもユニークで好きだ。その漫画を描いた作家のエッセイだからきっと面白いかもしれないと思って読み始めた。

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カバーの下は、オレンジ色に金の箔押し。月と太陽の模様。

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目次を見ただけでも、読んでみようかという気になる。

近頃声を出して笑うような本を読んでいない。この本は久しぶりの笑える楽しい本であった。少しは、面白おかしく工夫はしているのだとは思うが、さくらももこさんの人間としての本音で書かれているのと、気取らない読みやすい文章が、基本にあるので、安心しして楽しめる。彼女は文章を書くのが本当に上手である。

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裏表紙には、さくらももこさんが飼うことになったブサイクな犬で埋め尽くされている。この章も面白かったなあ。

例え、本の中だとは言えど、本音で語ることことが出来たらどんなにいいか。しかし、大人は本音を話さないということでこの世が成り立っている。だからこそ、このような小さな波紋は、新鮮なんだろう。匙加減が難しい。そこんところ、さくらももこさんは実にうまくすり抜けている。お見事。