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世界の何処かでいつも戦争が起こっている。戦争が起こっているところには必ず兵士がいる。若い兵士たちを見ると、まだ子供の面影を残す。死ねば、二度と家族と食卓を囲むこともない。恋人と愛をささやくこともない。友達との楽しいひと時もない。この世のすべての営みとは無縁になる。あの世の保証はない。

本人が戦場の苛酷さをどれほど認識していたかは、疑問である。戦場から逃げ出そうとして見せしめに処刑される兵士もいる。最前線で血を流して戦うのは、貧しく若い兵士が多い。戦争に号令をかける権力者は、いつも安全な場所にいる。大統領や首相は、戦争の先頭には立たない。

戦争で人を殺しても、殺人であるという認識を持つべきで、命令で敵を殺してもやはり殺人である。個人的恨みで人を殺してしまった殺人犯と何ら変わらない。生きて残った人の大義名分や言い訳よりも、命を奪われた人の立場になれば、全ては同じ殺人で許されるべきヘリクツなんか存在しない。世界は生き残ったの者の声で満ち溢れている。死者の声は皆無である。

殺された兵士たちよ。シャレコウベとなった兵士たちよ。あなた達の声が聞きたい。世界に向かって語って欲しい。