真冬の怪談(湯船になが~い髪の毛が一本)
昨日のこと、いつもより遅めのお風呂に入っていたら、湯船になが~い髪の毛が浮かんでいた。
あれ?これ、ほんとに髪の毛?と、思って指ですくい上げてみたら本物の髪の毛。40センチぐらいあった。
一体誰の毛なのと思うと同時に、この風呂に入る人は皆髪の毛が短髪であることに気付いた。
熱い湯舟の中で、ぞーっとした。何?これ、この髪の毛。貞子の呪い?
湯船から飛び出して逃げる態勢になってしまったが、理性と知性が優っていたので、もう一度よーく眺めてみる。
真実の光がピカーン。
昨日はお腹が痛くなって病院へ行って検査を受けたのである。エコーの検査技師の綺麗なお姉さんが、潤滑液を塗って覆いかぶさるようにして丁寧に検査してくれた記憶がぱっと蘇って、すべての謎が溶けた。ロン毛の検査技師さんの髪の毛が私の体についたのである。幽霊の正体見たり枯れ尾花。
しっかし、怖かった。月曜日にもう一度エコーの検査がある。もし、あの検査技師さんの毛ではなかったら・・・・やっぱり、こわっ。限りなく怖い。