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お花見に行きたいけれど、未だ微熱が引かない。以前に作った扇の画像整理。桜の扇は数え切れない。お気に入りのものは手元に残している。

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扇骨が5本の、5間(ごけん)の飾り扇。仕立て上がると45度ぐらいの広がりになる。

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お茶席や、床の間に飾るのは、この5間の飾り扇。扇面絵の方向が要(かなめ)の方向を向いていたらどんなにブサイクなことか。それなのに、扇の絵付師であったであろう俵屋宗達の絵に構図線の引き、その延長線はすべて扇の要に収束していると主張する美術評論家達。理屈が先走って、何も見えなくなっている。

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扇骨が10本の舞扇。日本の扇の中では、仕立て上がりの角度が最も大きく、舞台ばえする広がりを持っている。

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日本舞踊に合わして、くるくる回したり空中で回転させたりしやすいようの両端の親骨には、鉛が埋め込まれている。要の少し上の位置。

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何年かに一度、モノに憑かれたように桜の扇を作る。しかしここ10年ほどは、扇に仕立てることはなくなった。一時は扇を見るのも嫌だった。仕立てに出した扇屋さんの女将さんが私の扇を写真に撮り、それを参考にして平気な顔でアレンジ物の扇を売っていたからである。私に指摘されても知らぬ存ぜぬを押し通す厚顔無恥さ。自分では、遣り手の自負心があるのだろう。電話でのやり取りの録音証拠はあるが、兎に角こんな人と、それ以上係りになりたくなかった。私の大好きな扇の思い出を汚した一人の京都の扇屋。只その御蔭で、扇にのめり込むことはなくなり、本来の絵画制作に集中するようにはなったが。

久しぶりに眺めた桜の扇は色んな事を思い出させる。