花万華-Ⅳ(華曼荼羅)
万華鏡は、特に何角形でなくてはならないという決まりはない。
しかし、曼荼羅は東西南北が無くてはならない。六角形ではダメである。
それ故曼荼羅と銘打っているものは、四角形か八角形である。
花曼荼羅を創るにあたって、四角形はかなり単調なので結果的には八角形を採用することになった。
華曼荼羅の定義を、単純に「華で構成された場としての植物世界を象徴化した視覚物」とした。
華というものは、植物の生殖器官である。
植物の繁殖を司る大切な器官としての華で抽象的に表現された世界が、花曼荼羅である。
一つ一つの花には、それぞれの世界がある。
象徴としての図像であり画像である曼荼羅。
幾何学的な対称性は、人を安心させストレスを軽減させる。
生殖を司る女性が、花に強く惹きつけられる理由もこの辺にあるのかも。
身の回りを花と花模様でうめつくす女性はよく見かけるが、男性は余りいない。
ピンクの花模様で埋め尽くしている女性を知っているが、80歳を過ぎても若々しい。
青紫の好きな私はくたばりかけている。
オーソン・ウェールズが監督制作した映画「市民ケーン」の最後の言葉「バラの蕾」が物議を醸しだしたのもうなずける。
バラの花はエロティックではあるが、青い花の神秘性はない。
花らしくないネムの花。夜になると葉を閉じて眠っているように見えるので付けられな名前「ねむの花」
これから花達は競ってその艶やかさを競う。一見花には見えなくてもその思いは同じ。
つつましげな花も、艶やかな花も目的は同じ。
花の世界は見ようによっては残酷ですらある。
これは花ではない。葉っぱである。葉牡丹。は牡丹の花は貧素で且つ自家受粉しない変わりだね。
よく憶えていない。
カーネーションのはな。もうすぐ母の日。
以下同系統。