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写真の整理をしていて「この丸い針葉樹の葉で出来たシロモノは何だ?」と思いつつ今日まで放置。何の気なしにネット検索してみる気になったが、なかなかヒットしない。やっと「緑の玉 軒下」でヒットした。

この緑の葉っぱの丸い玉は、「杉玉(すぎたま)」というものだと解った。

KURANDOというブログによると杉玉について次のように記されていた。
酒屋や蔵元前にぶら下がっている杉の玉、、なんて呼ぶか知ってますか? | KURAND

「杉玉の起源は、奈良県桜井市の酒神大神神社の三輪山のスギにあやかったものとされています。大神神社は三輪山全体がご神体で、三輪山の杉の木を神木としていたことから、大物主大神のご神威が宿る杉の葉を束ねて酒屋の軒先に吊したのが始まりです。当初は「酒箒(さかぼうき)」や「酒旗(さかばた)」江戸中期には鼓のように束ねた杉の葉を「酒林(さかばやし)」呼び、軒先にかけて酒屋の看板としていました。

昔の日本酒は、杉の木で出来た桶で仕込んでいたことにより、杉の葉を使って杉玉を作るようになりました。
杉玉とは杉の葉(穂先)を集めてボール状にした造形物のこと。酒林(さかばやし)とも呼ばれています。日本酒メーカーの軒先に緑の杉玉を吊るすことで、新酒が出来たことを知らせる役割をしています。つまり「搾り始めました」という意味です。
吊るされたばかりの杉玉は蒼々としていますが、やがて枯れて茶色がかってきます。この色の変化が皆様に新酒の熟成具合を物語っているのです。

現在のような球状になったのは江戸後期になってからのこと」

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自宅の庭に杉の木が一本あるが、年一回植木屋さんが来て剪定してもらっているが 杉の葉っぱがいっぱい出る。あれだけの杉の葉があればこの杉玉を作れるのではないかと思って作り方を検索。次のサイトに詳しく出ていた。
杉玉の作り方

杉玉を作るのは簡単なのか難しいのかよく分からないが、アマゾンや楽天で買ったら3万円以上もするらしい。需要と供給の関係か。最近では、花屋にオーダーするとか。

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この写真の杉玉は、伊丹市の旧岡田家の酒蔵の店先に飾ってあったものである。
色んな事が解ったが、酒蔵の軒先にぶら下がった杉玉の風習は、いかにも日本的で風流である。「杉玉」というお酒もいくつかある。
海外からの観光客にも受けそう。そのうち、ニューヨークの日本酒を売る店先にこの杉玉が見られるようになれば楽しいな。