葉っぱで出来た不思議な本
リサイクルショップで見つけたこの本は、ボタンの部分以外葉っぱでできている不思議な本である。
紙も植物性ではあるが何の葉っぱとか何の木とかはわからない。この本は干した葉っぱそのものを使って上にニスらしきものを塗ってある。
星の形に切り抜いたその周りも丁寧な仕事である。
ミシンなんかは全く使われていない。穴を開けて何かの繊維で閉じている。
葉っぱの重ね張りをしてつないである。オール天然。
裏を見ると、葉っぱの裏が使われている。
つなぎ合わせのきれいなこと。
製本に綴じた結び目も丁寧である。
開くとこんな具合。表紙以外10ページしかない。
中のページはこんな風になっていて、白い保護紙と分厚い写真を挟む台紙が交互になっている。
写真を貼る台紙も貼り合わせになっている。この黄色い紙は和紙のようではあるが和紙ではない。手漉きのゴワゴワした紙である。
手作りのページなので、端が少し揃っていない。
このページの綴じた部分がすごい。執念で作ったようである。
花の写真を挟んでみた。作った人はこんな風に使ってほしかったのだろうが、写真はたった10枚しか貼れない。よほど特別な数少ない写真を入れるためのアルバムなのか。この一冊の本を作るのに何時間位かかったのであろうか。いつ、何処で、だれがこの本を作ったのか、ミステリアスな本である。