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「キョウリュウさん、病気になったんだって。お見舞いに行こうと思うんだ。一緒に行こうよ。」

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「いっしょに行くのは良いけれど、お前は一言多いから心配なんだ。病気で寝ているのやつに『ガンバッテ』を連呼するのもどうかと思うよ。どう頑張るんだよ。特にガンの人に言うのは禁句。ガンが張るといって嫌がられるんだよ。慰めるつもりかしん無いが、『ダイジョウブ、スグゲンキニナルカラ』も駄目。医者でもないものがなんでそんな楽観的な安請け合いが出来るんだ。病人は苦しんでいるんだよ。今、現在。分かるか。愚かくん。

じゃあ、どう言えばいいかってことだ。

辛いねえ。苦しいだろうね。可哀想。・・・・というような感情移入の態度を示すのだよ。

良くなるように祈っているよ。・・・なんて言うのも良いかも。

お守りなんかを手渡すのも良い。

一番悪いのは元気いっぱいにはしゃぐこと。特にお前は、要注意だ。わかった?」

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「ぼく、全然知らなかった。自信ない。行くのやめようかな。・・・・クシュン。」

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「キョウリュウさん、寝てるの。ぼくってKYだから・・・・いつもごめんね。ただ、キョウリュウさんが元気になって欲しいと思って・・・。僕の元気をあげようと思って、いっぱい元気にしてたんだ。疲れたよね。これから気をつけるよ。」

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「なんだか近頃の見舞客、みんな、陰気で元気が無いんだよ。病気の僕が反対に慰めたりなんかして・・・。ったくつかれるよ。御見舞のおみやげも神社仏閣のものばかり。もう、僕おしまいなのかと勘ぐってしまう。」

「キョウリュウさん、どうしてほしいの?言ってほしい。そしたら希望に沿うようにするから。」

兎に角難しい。気遣いで疲れてしまいそう。しかし、病気で入院しているヒトのブログを読んでいると、無神経なことを平気で言う人が結構いるというのも事実である。これは私自身体験済み。

開口一番。「元気?どう。」を連呼する人が一番困る。挙句の果てに、帰るときに、「じゃあ、頑張ってね。バイバイ。」