作品を作る際に、アルギン酸ナトリウムをよく使う。昔は、職人さん達がふのりを炊いて使っていた。しかしふのりは混ざり物が多くて夏場なんかは一晩で腐敗してしまうので、昨今では、ふのりの糊の主成分ヲ精製したアルギン酸ナトリウムを使うようになってきた。


アルギン酸ナトリウムは、食品添加物として色んな用途に使われている。主な用途として、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊などである。


このアルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムが反応すると、不溶性のアルギン酸カルシウムが出来る。人工イクラはこの原理で作られている。理屈ではよく知っているつもりではあるが、実際に人工イクラを作ったことはない。しかし、知育菓子「おえかきグミランド」の刺激を受けて、実際に作ってみる事にした。


アルギン酸ナトリウムは、急激に水分を吸うので玉になってなかなか均一にならない。それで、かき混ぜ続け無くてはならないが、一晩おいておくと楽に水に溶ける。濃度は3%程度の水溶液を作る。かなりドロッとした状態である。とんかつソースぐらいかな。


この際、2重構造はしないが、実際に食べようと言うので下味をつける。だし入り醤油を大さじ一杯ぐらい入れる。


炭酸カルシウムの方は、粒上である。これで、20%水溶液を作る。


炭酸カルシウムを水に溶かせると、発熱反応をする。


かき混ぜるとすぐに溶ける。


後はスポイトを用意すれば良い。


スポイトでアルギン酸ナトリウムの液を炭酸カルシウムの水溶液にポタポタ垂らすと、すぐに反応して球形の玉ができる。


こんな具合に簡単に作れる。炭酸カルシウムの水溶液は苦いので、水洗いしてから食べるようにする。


細いノズルの先から連続炭酸カルシウムの液に連続で垂らすと糸こんにゃくの様なモノが出来る。すぐに引き上げないで時間をおくと中の方まで固まるはずである。この方法で人口フカヒレが作れるのではないかと密かにほくそ笑む。


コクを出すために、卵の黄身を醤油につけたものを加える。


これを、熱々のご飯のかけて食べる。まあまあの味であったが、息子の感想は、「ただの卵かけご飯とどう違うのか分からん。」ということであった。
もう一度、チャレンジする必要を感じた。今度は苦味の残る炭酸カルシウムを使わないで乳酸カルシウムを使う予定である。