ペットを亡くして落ち込んでうつ病のようになっている友人がいる。
2匹の猫ちゃんが立て続けに亡くなってしまった。かなりこたえたであろうことは察せられる。


心の整理をしようと位牌まで誂えたそうであるが、無駄に終わったようである。亡くなったことを受け入れられずにいる。

もう一年にもなろうとしているが、心の痛みは治まらない。アメリカへ旅立った息子に委託された猫ちゃんだったそうで、長患いの後に亡くなった。残されたもう一匹の猫ちゃんは悲しみの余り食事も取らず衰弱して3ヶ月後になくなったようである。在りし日の猫ちゃんの面影が家中に満ち溢れていて思い出す度に涙するという。私も何度か猫ちゃんとお別れした経験があるので他人事だとは思われない。彼女もまた体重が減って気力もなくしている。一日も早く病院へ行くことをすすめるしか方法が見つからない。


しかし、どうして慰めればいいのかわからない。ペットを失った悲しみから立ち直れず心身に異状をきたして日常生活にも差し支えるような状態をペットロスというのだそうである。

軽い気持ちで慰めるとかえって逆効果である。
「辛いわね。」としか言えなくて、後の言葉が出てこない。


私は、人もペットも亡くなっても思い出の中に生きていると思っている。後に残された者が思い出す度に心のなかで生きているのだと。


だから、今まで会った猫ちゃんも私の心の中で生きている。心の中は無限に広い。なくなった人もペットも皆んな思い出の中で生きている。いつの日か、彼女も心の整理がついて、思い出の中で猫ちゃんたちと語り合えればいいのになあ。