女性の発達障害については、男性とは違って非常に判別が難しいという。

発達障害は、先天的な脳機能障害である。親のせいとか本人のせいではない。一口に発達障害とはいっても、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)、CD(コミュニケーション症群)、MD(運動症群)などがある。アスペルガー症候群はこの中の、ASDの一種で、言語脳力が高いために、社会性の乏しさに気づかれにくい。特に女性は見過ごされやすい。


内科や婦人科など、発達障害について詳しくない医療機関では、心身症として扱われたり、心療クリニックなどでも、統合失調症、境界性パーソナリティ障害、強迫神経症、うつ病などと言われることもある。前回の「女性のADHD」と「女性のアスペルガー症候群」の2冊の本をよく読んで自分でまず検討をつけてから発達障害専門の医療機関へ行かれる事をすすめたい。

私の周りにも意外に多く女性の発達障害の人がいるが、かなり親しく付き合って初めてなんだか変だなと気付くが、このような本を読む以前であったなら、それ以上のおつきあいは避けていたように思う。しかし、今では、相談に乗ったりすることもある。これらの本を読んだおかげである。余りいい加減なことも言えないので、このたぐいの本はかなり読んできた。それで、初めての方にすすめるのがこの2冊である。


アスペルガーとADHDの両方の性格を持った人もいるというが、発達障害は個性の上に乗っているので個々人によって様々であるような感じがする。

医者は、分類して型にはめようとするが、それほど典型的なものはないようである。ただ、体調不良と適応能力の低さに本人は苦しんでいる。私の出会ったアスペルガーの女性は、4人共恋愛問題で悩み二次障害を引き起こしてしまった。他の2人は恋愛を拒否している。詳しくは言えないが、そのうちの一人、私の友人は自殺してしまったのである。その当時、もし、こんな本が出ていたら、彼女は今でも生きていたように思えてならない。あの頃、アスペルガーなんて言う言葉も聴いたことがなかった。一方、情報が溢れている現代ではあるが、学校の教師や警察の人ですら余り知識が豊富とはいえないのが実情である。中学校や高校、大学の校医は、発達障害の知識を十分に持っていてほしいものである。

聞いた話では、ある心療クリニックに行った女性は、そこの医者に「うちは、アスペルガーは扱っていません。」と言われて話も聞いてもらえなかったという。医者は聖職なんて言うつもりはないが、こんな医者はせめて心療内科なんて言う看板は外すべきではないだろうか。


IQ(知能指数)は高くても、EQ(心の知能指数)は低いのが、アスペルガーの特色の一つである。また、総合能力、客観性、空間把握能力、社会適応能力、マルチタスクなども苦手である。その上、神経過敏なので体調不良に苦しむ。知能が高いと過集中が起こり不眠症になりやすい。列挙すればキリがないほどであるが、ストレスにさらされると症状がひどくなってくる。


アスペルガには抗うつ剤がよく効くという。ただ、薬の量は四分の一ぐらいから初めたほうがいいようである。もともと過敏症体質なので薬に懲りて一切薬は嫌だという人が多いが、医者にその旨をはっきり伝えて、少量から始めて自分にあった薬に出会えれば随分楽になるはずである。


女子会での女子トークなんかは初めから参加すべきではない。適当に聞き役に回っていれば良い。


必ず困ったときのいい相談相手を持っているべきである。必ずしも親がベストということもない。親といえども、個人差が大きい。また、母親もまたアスペルガーということもある。この事例は結構多い。ネットの浅く広い情報に頼らず、専門の本を入門書から詳しい本まで読んでみるのがベストかも。


こだわりの強さは、いろんな障害を生み出す。その一つが摂食障害。摂食障害になれば必ず専門の医者にかかるべきである。


もし、1日で判定が出た場合は、いい加減であると思ったほうが良い。正確な判定には1ヶ月ぐらいかかると思ったほうが良い。それほど、女性のアスペルガーの判定は難しいということである。