アスペルガーという言葉が、少し知れ渡るようになった途端、アスペルガーという言い方を自閉症スペクトラムという言い方に変えるということである。

しかし、便宜上、アスペルガー症候群という言葉を使っている人が多いので今回もアスペルガーという言い方を使うことにした。

野波ツナさんのコミック「旦那さんはアスペルガー」は、分かりやすくよく書けているので紹介したい。


野波ツナさんは、夫(アキラさん)になる人を一寸変わっているが、やさしくて穏やかで、裏表がない良い人だとおもって結婚するが、一緒に暮らして正体不明の違和感を感じ始める。IQ知能は普通以上ではあっても、EQ知能(心の知能指数)がかなり低いのである。

人との共感性に欠け、社会適応能力が低い。アスペルガー症候群にはおとなしい受動型から衝動的な積極型まで色んなタイプがあるが、元々の性格の上にかぶさっているので、百人百様である。

野波ツナさんの旦那様の場合は受動型なのでおとなしいタイプのアスペルガー症候群(ASD)である。

本の帯に書かれているように、

・冗談やからかいが通じない。
・優先順位がつけられない。
・他人との距離がわからない。
・思ったままを言ってしまう。
・親しい人とも丁寧語で話す。
・なぜ他人を怒らせるのかわからない。

等という特性を持っておられる。


共感性の乏しいアスペルガーの配偶者と暮らし、精神的にうつ状態になってしまう人を、カサンドラ症候群と呼ばれるが、野波ツナさんもこのカサンドラ症候群の症状を呈してしまうのである。

繰り返し、借金をするアキラさん。行き詰まったツナさんは、アキラさんの精神状態に疑問をいだきネットで検索しまくり「発達障害」に行き着き、精神科の医者に相談すると、「典型的なASD(アスペルガー症候群)である。」と言われる。


このページにアキラさんのすべてが集約されている。

ツナさんは書く。
『同じ家に住んで

同じテーブルで食事していても

今はまだ

アキラさんは

「彼一人の世界」に

いるままだけど

いつかきっと____』と希望を未来に託すツナさんである。


この後の続編も出版されている。
・2012年「旦那さんはアスペルガー しあわせのさがし方」
・2014年「旦那さんはアスペルガー 4年目の自立?」
・2014年「旦那さんはアスペルガー 奥さんはカサンドラ」
・2015年「アスペルガー症候群とのつきあい方」
・2017年「アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました」