池波正太郎は「鬼平犯科帳」の原作者として有名であるが、料理通としても名を馳せている。


池波正太郎のもう一つの隠された才能は絵を描くことである。それも、味のある挿絵である。

この本は、彼の隠された味わい深い挿絵が沢山掲載されていて、池波正太郎が昔懐かしい映画について書いているが、それぞれの映画に対して自分で挿絵を描いているのである


第Ⅰ部の「丹下左膳」から「自転車泥棒」までの挿絵が添えられているが、どれも味わい深い。
以下、それぞれの名場面の挿絵である。ブログに上げておくと元の本を探す手間を省ける。


「丹下左膳」


「地の果てを行く」


ガルボの(マタハリ)


フェリーニの(道)


「赤西蠣太」


「鞍馬天狗」


ゴルゴダの丘のキリスト


「にんじん」


「素晴らきし放浪者」


望郷(ペペ・ル・モコ)


「恐怖の報酬」


「自転車泥棒」

池波正太郎は、小学校を出てすぐに働き始め、全ては独学であった。小学生の頃は絵描きになるのが夢だったという。しかし、物書きになってからも、彼は自分の文章や本のために絵を描き続けた。気に入るまで絵を描きなおしたようである。

味のある彼の絵を見ていると、個性とはこういうことなのだと思わずにはおれない。何度も見返すので本が擦り切れてきた。これからも絵かきとしての自分自身への戒めとして、これらの絵を見続けることだろう。