近所にある小さなスーパーで2つ並べて売っていた「きこりの切株」。「きのこの山」の姉妹品かと間違う人も多いが、メーカーは明治ではなくブルボンである。

ブルボンという会社は新潟にある会社で創業が大正13年という老舗メーカーである。このメーカーの面白さは、次から次へと出される新商品。目を離す暇もないほどである。期間限定品なんかあっと今に消えて無くなる。一時は空箱を保存していたほどである。

で、今回は、2017年5月に新発売になった「ココナッツミルク味・きこりの切株」は、2箱買っておいた。一箱はすぐに食べるため、もう一箱は保存用。何のために保存するのかというと、きっとこの商品自体レアになるという確信があるからである。もとの懐かしい「きこりの切株」自体があまり無くって売っていると即買いの人までいるという隠れファンが存在するのである。かくいう私も其の一人。


アロハシャツを着てビーチサンダルを履いた木こりのキャラが笑える。普通なら、後ろに控えているうさぎのキャラを使うと思うのだが。例えば、「うさぎの切株」とか。動揺まであるので、一般大衆の心理的トリガーになると思う。しかし、日本人という国民性が異質なものをなかなか受け入れない実情があるにも関わらず敢えてこのようなおっさんキャラをチョコスナックの箱に堂々と売り出す勇気に乾杯。


2017年5月から8月までの期間限定で売り出されていた。今は、どこにも売っていない。しかし、私はもう1箱もっているという喜び。こんな気持になる発端は、元の「きこりの切株」にある。


これは、いまの「きこりの切株」。木こりのおじさんは、これでも随分今風になってこざっぱりしたのである。


元の箱のきこりのおじさんは、半纏を着込んで頭には豆絞り模様のの鉢巻、左手にはタバコのキセル、後は腹巻きと地下足袋という装束で、くまさん髭を生やして切株に座っている。何という貫禄であろうか。もうこのイラストだけでも買う


このきこりのきりかぶが発売された年月日がNETで調べてもはっきりしないので、思い切ってブルボンに電話して訪ねてみた所「1984年8月」ということであった。
里山の見直しという点では、きのこの山もたけのこの里も森のどんぐりもきこりのおじさんがいてのこと。きのこの切株がパクリ商品と言われるが、きのこの山(明治)が出たのが1975年、森のどんぐり(森永)が1977年、たけのこの里(明治)が1979年で、きこりの切株が1984年とすると随分遠慮深いと言うか、慎重なパクリである。味もキャラも本家本元を超えたものをパクリというものであろうかと思う。


内蓋の裏の木こりのおじさん、ココナッツバージョンではアロハシャツを着てビーチチェアーで寝そべっている。芸が細かい。そりゃあ、山ばかりでは飽きてしまう。夏のバケーションには海にも行きたいのだ。しかし、海の木こりというシチュエーションが笑える。何という意表を突く発想なのか。この商品開発の裏話を訊きたいものである。


白い切株と茶色い切株。


好みによるが、茶色いほうが美味しい。きこりの切株を時々買うのは、この美味しさにある。小麦胚芽や小麦全粒粉が入っているのもいい。白い切株は、ブルボンの故郷らしく雪の切株をイメージしてしまう。ココナッツの香りがすると甘みを強く感じるのでもう少し砂糖を控えたほうが良いのかもしれないが、1つでも満足感がするという点ではマル。

いままで、期間限定のきこりの切株シリーズはいろんなものが出ている。これらを集めたセットがバレンタインデイにプレゼントされたら、懐かしいと思っている40代前後の人達はきっと感激することだろう。

NETに上がっている「きこりの切株」のパッケージ画像を上げてみる。中には知らないものもあって面白い。