大阪・松福堂正一のいちご大福。スーパーのいちご大福とは一味違う。


これは内閣総理大臣賞をとったいちご大福である。いちご大福は日本の和菓子の一つとして定着。


黄緑の包が白あん、ピンクの包が黒餡。


上手く包んである。


正方形の紙の対角線をねじって折り込んである。お菓子類のラッピングも手も込んだものが多いが、これは日本の風呂敷文化の延長線上にあるように思える。


開くとこんなふうである。白あんの方はいちごの赤が透けているのでよく分かる。


2つに切ってみると大きな苺が薄いお餅と白あんに包まれている。


黒餡の方の断面を見るとよく分かる。お餅の皮は底以外ものすごく薄い。つぶあんで巻かれているが、手で持つといまにもつぶれそうな気がする。


食べてみると白あんの方は苺と溶け合った美味しさで、黒餡の方はいちごの甘酸っぱさとあんこの甘さの対比が際立って、それが口の中で溶け合いこれも美味しい。白あんと黒餡の美味しさを比較することはナンセンスなような気がする。それぞれの良さを十二分に引き立てているので、後は個人の好みとしか言えない絶品のいちご大福である。

いちご大福は昭和60年台のはじめ頃に発案されたようであるが、1980年代後半と言えばバブル経済の頃である。ありとあらゆる贅沢なものが発案された時期である。きっと単なる大福を何とかして付加価値をつけようと知恵を絞った結果生まれたのが「いちご大福」ではなかったのかと思う。

いちご大福はバブル経済の落とし子ではあるが、バブルが弾けた後も生き残ったのはその美味しさが国民の中に定着したからであろう。いちご大福を食べるたびに、バブルに沸いたあの頃を思い出す。