ショッピングモールを通っていて、ぬいぐるみを売っているのだと思っていたら、何とペットの服を売っているお店なのでびっくりしてしまった。


リアルなワンちゃんにぬいぐるみのような服を着せると、もっと可愛くなるという発想らしい。店内ではあちらでもこちらでも「カワイイイー。」の声。確かに可愛く作られている。可愛い服を着た可愛いワンちゃんを見ているとストレスも吹っ飛んで癒やされるのだろう。


ワンちゃんたちは毛皮を着ているのだから、もう十分ではないか。服が必要なのは人間である。何しろ人間は「裸の猿」なのであるから。


何よりもびっくりしたのは、その値段の高さ。人間様の子供服より高い。この高級服を着せられたワンちゃんたちは果たして幸せなのか。猫の服をあまり見かけないのは、彼らが嫌がって体がドノ様にも動かせるのであっという間に脱いでしまうからではないか。服を着せられるのを喜ぶペットたちというものがいるのだろうか。「この服可愛いから私幸せ。」とペットは言うのかな。


寒がりのワンちゃんもいることだろうが、不必要に高価な服を着せる必要はないのではないか。
ご主人様の意のままになるワンちゃんなればこそ、文句も言わず従っているのかな。


このベビーカーもワンちゃん用。犬の仔はすぐに自分の力で歩けるようになる。もし、こんなベビーカーに乗せなくてはいけないとしたら、年を取りすぎて歩行困難なワンちゃんか、怪我をしたワンちゃんだけだろう。


大型犬用のレインコートもあったが、これはまあ必要かもしれない。大型のラブラドールなどは水が大好きで雨の日の散歩は楽しいらしい。濡れたまま部屋へ入ってくると、ちと後始末が大変なのである。今は私の家にはラブはもういないが、こんなレインコートがあれば確かに良かったと思う。しかし、これとても人間様の意向である。ワンちゃんの希望ではない。犬は皮脂腺が発達しているので、ブルブルっとすれば水は飛んで行ってしまう。


ワンちゃんの服が必要なのはアイボである。血統書付きのワンちゃん以上の高価なアイボ。カチコチでいかにもプラスティックのロボットという感じ。このアイボこそ、ぬいぐるみのようなモコモコの服が必要なのではないか。何しろ毛皮のない「裸の犬」なのだから。