尼崎のコストコへ行く途中に、学校法人森友学園が建てたかの有名な小学校があるので、一度行ってみることにした。近くに駐車場がないので車の中からのみ写真を撮ったのであまりいい画像はないが、2018年6月現在の状態は確認できた。
森友学園問題 – Wikipedia


この小学校の立っている場所は、大阪府豊中市野田町10で大阪の北西部に位置する。


この土地は、伊丹空港周辺の騒音対策区域に指定された後、買収され大阪航空局の行政財産となったが、関空ができたため区域解除され、近畿財務局の管理下に置かれた。

2011年、学校法人大阪音楽大学が約7億円で売買交渉したが、入札価格が鑑定価格約9億円に満たず断念した経緯がある。


9億5600万円のこの土地を、財務局は地中に有害なごみが埋まっているという理由で8億円引きで森友学園に売っている。

森友学園の依頼で藤原工業株式会社がこの土地に小学校を建設した。


小学校完成直前に諸々の問題が公となり、建設は途中でストップ、未完成のままで現在に至っているが、建物引き渡し前のため施工業者(藤原工業株式会社)の管理・占有下に置かれている。


この森友学園問題を、シンプルに考えるとすべての発端は、国が破格の安値で民間に売り渡したことにある。いくら籠池氏がやりてだとしても、ゴミの有無もよく確かめもせずに8億円引きで土地を売るなんてことは、誰が考えても不自然。

鑑定額(9億5600万円)-ゴミ撤去費(8億2200万円)-有益費(1奥3176万円)=224万円

最終的には、森友学園はこの土地を224万円で買った事になる。ゴミの問題はその後有耶無耶になって立ち消え。
ところが、この問題は豊中市だけの問題とはならず国会へ飛び火、報道の的となって全ては明るみに引きずり出された。


この土地は森友学園との売買契約では、17年3月までに小学校用地として利用されなければ、国が買い戻すとされていたので、森友学園が小学校の設置認可を取り下げたことで、同地は17年6月29日に買い戻され所有権者は国土交通省となった。


学校法人森友学園は経営に行き詰まり大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同地裁が再生手続きの開始を決定。


財務省との契約上、森友学園は原状回復義務に基づいて校舎建物は解体されなければならない。


近畿財務局の担当者はホテルで自殺。
籠池夫妻は、逮捕拘留され半年に渡って拘留監禁されやっと先日保釈された。

被害者は誰で、加害者は誰か。税金を収めている国民は、被害者である。


正面に向かって右側は豊中市の公園になっている。


小学校に隣接するこの豊中中央公園、豊中市は国から14億円だと言われ、予算がないとして、ここでもあれこれ交渉の末、豊中市が実質払ったのは2000万円。後は国庫補助となったらしい。小学校で囲まれた正方形の野田第2公園のことは今でもよくわからない。工事は小学校と同時進行しているように思えるのだが。施工業者は一体どこなのか。この地下にはゴミはないのか。


こんなに安い価格で小学校と隣接の公園の土地が買えるなんて夢のようではないか。合わせて、2224万円である。
一般市民がマイホームを得るために一生をかけるのとは大違い。


籠池氏が法を捻じ曲げても、建てたかった瑞穂の國記念小學院とはどんなものであっのか。
「瑞穂の國記念小學院」のサイトから一部抜粋した。

瑞穂の國記念小學院


京都のキアラ建築研究機関がこの小学校を設計・デザインをした。デザインだけを見ると、小学校としてはなかなかユニークな外観である。籠池氏の瑞穂の国のイメージなのであろう。
施工実績一覧|一級建築士事務所 キアラ建築研究機関|京都の建築設計事務所


赤褐色の色と全体の構造とがうまく調和している。


経済的に余裕のない籠池氏がなりふり構わず駆け巡って建てた執念の小学校である。後どのぐらいで完成するのだろうか。外から見ている限りでは、細部を除いて完成しているように見える。


建物は人がいないと、あっという間に荒れ果てるというが、今でもそれらしき気配もなく美しい状態を保っている。


藤原工業がメンテをしているのだろうか。何しろ藤原工業は未だお金を払ってもらっていない状態なのである。


施工費は14億円という話である。後どれぐらい残っているのか。


森友学園に融資したりそな銀行も大変であろう。


我々には見えない多額のお金の流れをたどっていけば全体の構図がはっきりするのであろうが、そこに働く人間の力関係や思惑が絡んで底なし沼になっているようである。


一体何を記念する小学校なのであろうかと皮肉な思いに駆られる。


夏場になれば虫がいっぱい寄ってくる。草も生える。


土地と建物を一括して31億円で売りたいらしい。


この建物を取り壊すのは忍びない。


ゴミがそんなに埋まっていなかったらしいので、8億円引きをもとに戻して、あと6~7億円払って国の建物にしたらどうなのか。この事件のことを忘れないためにも残すべきである。


道を隔てて大阪音大が見えている。大阪音大に買ってもらうというのはいかがかな。
芸術の場にふさわしいような建物である。


もともと小学校として作られているのだから教育関係の使用目的に使われるがいいのではないか。


国の不手際でこうなったのだから、取り壊して何もなかったかのようにホッカムリするのは絶対に許されない。国も責任を取るべきである。


特に安倍夫妻は、法は犯してないかもしれないが道義的には責任はある。


いっその事、安倍晋三小学校を作ってはいかがなものか。奥様もこの小学校を素晴らしいと褒めていたそうだし。まあ、飲み屋には向いてはいないが。


裏の方は、思いのほかシンプル。ひさしというものがないのがこの建物の特徴でもある。


ガス管なのか、未だに使われることもなく突っ立っているのが寂しい。


裏では、今後のこの建物についてアレヤコレヤと話し合われているのだろうが、
籠池氏も最後の切り札をちらつかせて参加するのかもしれない。あのおじさんは転んでもただでは起きないだろう。


契約上は、原状回復義務に基づいて校舎建物は解体されなければならない。しかし、書類でも改ざんするだけの財務省なれば、融通がきくのではないかな。今度は国民が納得行くように融通を利かせてほしいのもである。そういう忖度はするべきである。