長崎の郷土名物・伊達本舗の甘古呂餅(かんころもち)は焼いて食べるもの。
長崎県の郷土名物だと言っていただいた「甘古呂餅」。「かんころ」という名前の語感がいい。
ずっしりと重たい延べ棒状のお餅である。これはプレーンであるが、他に、紫芋とよもぎの甘古呂餅があるという。
【長崎県優良特産品推奨品】甘古呂餅の伊達本舗 / かんころ餅
グレーの地紙にグレーの色の文字で印刷されているので読みづらい。
伊達本舗のサイトによると、
「長崎地方で多量に生産される良質の甘藷(さつまいも)を薄く輪切りにし、湯がいて天日に干したものが「甘古呂(かんころ)」。この甘古呂を餅といっしょにつき合わせたのが、長崎県特産「甘古呂餅(かんころもち)」でございます。」ということである。
原材料は、さつまいも、餅米、砂糖のたった3種類。保存料などの添加物は一切入っていない。
保存料を使っていない割には日持ちが良いのは、完璧な真空パックによると思われる。
真空パックを剥がす。このままではとても食べられないので薄く切ることにする。
薄く切って食べてみる。あれ、こんなに固くてまずいはずはないと云うほどまずい。乾燥して固くなった干しいもをそのまま食べたような感じ。
もう一度読みにくい説明書を読んでみると、軽く炙って食べるように書かれてある。
オーブントースターで少し焦げ目がつくぐらい焼いてみた。食べてみると、もちもちしていてうす甘くて美味しい。
これを持って来た九州の人は、いつもそのままで食べていたとのこと。つきたての甘古呂餅はそのままでも十分美味しいという。それで、お土産の真空パックされた甘古呂餅は硬いなあと思ったそうであるが、まあ搗きたてでないのでこんなものだとずっと思ってきたらしい。私の家で残りの甘古呂餅を炙って食べさせてあげたところ、「甘古呂餅ってこんなに美味しいとは知らなかった。」と喜んでもらえた。なんだか複雑な気分であった。