ネコタロウ「どうしてネコはキャットフードばかり食べるのだろう。キャットフードって人間たちが作ったものだって。人間がいなくなったらネコは死んじゃうのかな。ノラネコちゃん達は何を食べているのかな。・・・」


ネコタロウ「ねえ、こんなキャットフードばかりで飽きない?」
ネコネエ「何言ってるの。ネコはキャットフードを食べるものよ。キャットフードといっても色んなのがあるじゃない。」


ネコタロウ「ママニャン、ネコはキャットフード以外食べないの?」
ママニャン「大昔、まだキャットフードがなかった頃はきっと他のものも食べていたのでしょうね。」


そこで、ネコタロウたちはなんでも知っているという物知りオオネコ様に訊くことにした。

オオネコ様「昔、むかし、まだキャットフードというものがなかった頃、猫たちは色んなものを食べていたんだよ。その中でも、魚というものは特別なご馳走だった。魚は、水の中で生きているので水に濡れるのが嫌いなネコにとってはなかなか手に入りにくいものだったんだ。水辺の漁師さんに頂いたり、魚屋の魚をシッケイしたり、時には人間から餌としてもらったりして食べていたんだ。

あの味は忘れられないよ。お前たちにも一度食べさせてあげよう。私の家来に持って行かせることにする。楽しみに待っているが良い。」


ケライネコ「オオネコ様にいわれて魚をもってきたニャン。」
ネコタロウ「ありがとう、ニャンニャン。」


ネコタロウ「これが魚というものなんだ。何という香り・・・」


ネコタロウ「ママニャン、これが魚だよん。」
ママニャン「こんなものは生まれて初めて見たよ。ニャーンともいえない感激。ネコネエにも見せてあげて。」


ネコタロウ「ネコネエ、皆んなで分けて食べようね。」
ネコネエ「ネコタロウがまず毒味してね。私はその後でいいよ。」


ネコタロウたちは順番に魚を食べることにした。


新鮮な魚は、なんとも言えず美味しかった。ネコタロウたちは、水中で魚に囲まれて食事をしているかのような気分になって幸せだった。