いつも通っている病院の一角に黒い大理石でできたテーブルのある場所があるが、このコーナーには行ったことがなかったが、会計の順番が遅く暇を持て余してウロウロしていて見つけたのである。


壁面にも黒い大理石が飾ってある。


近づいてよく見ると、何やら化石がいっぱい散らばっているではないか。


一つのテーブル上に説明書が置いてある。
「この天板及び背面スクリーンには化石入り大理石が使用されております。」

更に、

「石種:大理石(ファースト フォッセル)
産地:モロッコ
含化石類:アンモナイト・オルトセラス
時代:デボン紀中期頃(約3億数千年前)」

と書かれていた。


この尖った三角形の化石が「オルトセラス」らしい。


スマホで調べてみると、「オルトセラス」は和名「直角貝」と言われ、長円錐形で体調15センチぐらいのオルドビス紀中期に出現した示準化石である。


丸い化石がアンモナイトらしい。これは教科書でもおなじみの化石である。デボン紀中期から白亜紀末までの約3億5000万年間広く海中に生息してきた頭足類の一つで平らな巻き貝の形をしている。


チョッカクガイの系統は三畳紀-ジュラ紀ごろに絶滅


アンモナイトは白亜紀末に絶滅


説明書に書かれていたデボン紀は、古生代中頃(約4億1600万年前から約3億5920万年前まで)で、魚類の種類の多さから「魚の時代」とも呼ばれている。肺魚やシーラカンスなどもこの時代に出現した。


しかしこれらの生物は化石の形でしか見ることが出来ない。絶滅したのである。
地質時代には5大大量絶滅の時期があった。この大量絶滅の要因は急激な寒暖の変化、海水面の後退、乾燥化、低酸素化などの環境の変化が考えられるが、これらを引き起こした直接的引き金となったのは、隕石の落下、地磁気の変化。大陸の変動による火山活動等が挙げられている。


そして現代たった1つの人類という種の異常増殖が地球上の多くの種を短期間に絶滅危惧種へと追いやっている。


将来、絶滅した人類の化石を見て、地質学的にこの種を何と定義するであろうか。


それ以前に、人類の後に登場する知的生命体とは一体どんな種であろうか。


人類の自滅を前に、作り上げる自己増殖機能を持つAIであろうか。


はっと気がついたら、私の呼び出し番号が表示版に出ていたので、スマホをバッグの中に入れて慌てて列に並びに行った。


スマホがあると病院の長い待ち時間もあっという間である。


帰りの車の中でも、スマホで検索の続きを読みふけった。


ついつい、「地球上に人類がいなくなったら」と思わずにはいられなくなった。

人類は果たして本当に知的生命体なのだろうか。


だんだん悲観的になってくる。もうすぐ人類は100億人に達する。地球上の資源は有限である。


地球規模で考えないと人類の未来はないというのに、自国さえ良ければよいというナショナリズムが蔓延しようとしている。人口問題、地球温暖化、環境破壊などどれをとっても改善されるどころか悪化する一方である。

その原因は、国家の、社会の、そして個人間の格差社会にあるように思える。一つの光明は、NETによる情報が世界中(一部の国を除く)の人々に対して平等であることである。