隣町の古い町並みが残っている通りで昭和のレトロなゴミ箱を見つけた。


私が小さかった頃には、このゴミ箱をよく見かけたものである。懐かしいの一言に尽きる。


プラスティック製品がまだあまりなかった頃は、一般家庭の外のゴミ箱といえばこれであった。夏場になると生ゴミは腐敗して臭いので外に置く。そのゴミに蛆虫がわくのでゴミが回収された後は殺虫剤を巻いていたのを思い出す。


このゴミ箱は上部と前面が開くようになっている。ごみを捨てるときは上部を開いて使うが、ゴミの回収のときは前面の蓋も上にスライドさせてゴミを掃き出す。その後は水で洗って殺虫剤を巻いておく。


この写真を見ると、前面の木の蓋がスライド式になっているのがよく分かる。

今では過去の遺物となってしまった昭和のゴミ箱は戦後もしばらくの間は使われていたが、いつの間にかプラスティックのゴミ箱に取って代わられた。今でこそ分別収集でゴミを回収しているが、江戸時代までは生ゴミでさえ肥料や飼料として使われるので専門の買取業者がいたという。ありとあらゆる物が再生されたようである。

現代は、消費文明である。買っては捨てるを繰り返し、物を買うことは娯楽の一つになっているようである。その挙げ句は、「断捨離」という物を捨てる本がベストセラーになったりする。

このレトロなゴミ箱が未だに現役で使われているのをみて、この家の人達に会ってみたいと思ったが、チャイムを鳴らして一体なんて言うのかと思うと勇気がいまいち出なかった。・・・で、記念写真だけにしておいた。