GIGAZINE倉庫が地主とパワーエステイトと日進プランニングによって損壊されて以来、地上げやフロント企業について調べるためにその方面の本を読み漁ったが、題名に惹かれて異色の本を買ったのであるが、この本が誠に感動的であった。


「ヤクザの家に生まれる」ということが見当もつかなかったが、この本「組長の娘」を読んで生まれ育つ環境と親の人格が子供に及ぼす影響の大きさにショックを受けて、本を読み終わった後も頭が現実に戻らなかった。


本の紹介文を書いてみる。

「生家は由緒正しい関西の博徒。少女時代は喧嘩と薬物に明け暮れた。一度は幸せな家庭を築くが、浮気がきっかけで再び覚せい剤に手を出し逮捕される。4年半の刑務所暮らし、そして出所後に見つけた自らの社会的役割とは。昭和ヤクザの香り漂う河内弁で語られる濃厚な人生。」

ベタベタの河内弁の語り口調が何とも言えない現実感を濃くする。

今回の事件【建造物損壊】がなければこの様な本を読むこともなかった。ヤクザ社会は自分とは無関係であり別世界であると思っていたが、すぐ隣りにある一つの日本独自の集団であると思えるようになった。


目次を拾って見ていくだけで本書の内容が伺える。

Ⅰ 組長の娘ー中川茂代の人生
家庭環境
学園時代
シャブ入門編
結婚
不倫
覚醒剤営利目的優勝譲渡・使用で下手打ったこと
拘置所から大学へ
下獄(アカ落ち)
刑務所工場
刑務所の一日
刑務所グルメ
刑務所の階級
刑務所の規則
刑務所のイジメと恋愛事情
「引き込み」が決まった日
仮釈放までのカウントダウン
希望寮での生活
大学よさようなら、シャバの皆さん、こんにちは
帰ってきたで
不幸な出来事1
不幸な出来事2
最近の活動
茂代が語る母ー昭和最後の女侠客
母のエピソード1
母のエピソード2
現在のシノギ
中川茂代の手記から
非行サブカルチャー用語
刑務所集会時に自弁喫茶食できる甘味等メニュー

Ⅱ 中川茂代のテレビ番組から
(テレビ西日本・TNC報道ドキュメント)
記者魂【暴力団「離脱」の現実~元組員の社会復帰支援~】
平成26年11月30日放送

Ⅲ 著者による解説


本書を読んでいるといわゆる「隠語」が頻繁に出てくる。目次の中にも見られる隠語を挙げてみる。

「アカ落ち」ー刑の確定により、刑務所に入ること

「大学」ー刑務所のこと

「シャブ」ー覚醒剤

「シャバ」ー刑務所の外の自由な世界

「引き込み」ー仮釈放に向け、仮釈放準備寮に移り社会復帰のための練習を行う措置

「シノギ」ー収入及び稼ぐ手段のこと


Ⅰ部は一日で読み切った。Ⅱ部とⅢ部は翌日じっくりと読む。
この本を貸してあげた人はすべてⅠ部をノンストップで読んだということである。とにかく強烈なインパクトであった。

これに影響されて次は「やくざの介護」という本を読んだ。「フロント企業」からどんどん逸れていく。