年末には茨木の倉庫も出来上がって、建築の残金を支払うことになって、工務店の棟梁が印紙をなめて領収書に貼り出した。今回の民事裁判で次から次へとでてくる見たことも聞いたこともない契約書にうんざりしていた私は棟梁に話した。


印紙に判子を押しながら、棟梁が云うのには、判子の偽造はもとより割り印を押した印紙の周りをくり抜いてそのまま貼り付ける輩もいるという話で、あの手この手で契約書や領収書の偽造はとどまるところを知らないということであった。

近頃でてきたのがPhotoshopのソフトでカラーで本物そっくりに契約書を偽造する手口があるということであった。外にもいろんな手口を色々聞いてそんなに簡単にできるのだと呆れてしまった。一応、裁判だとコピー提出だけで済む。原本提出を求められたら紛失で済ませるという。科学の進歩を悪用する犯罪は後をたたない。

裁判所もよほど納得する理由がない限り筆跡や押印の鑑定はしてくれない。かと言って自分たちでやった民間の鑑定は証拠能力が低いという話である。