厚生省のデーターを見ていると、出来るだけ分かり難く書いている。テレビの報道は感染者数しか言わない。しかし、PCR検査数が少なければ感染者数も少なくなるのは当たり前。同じように公表するのなら、検査数と感染者数をいうべきではないか。
それも東京の感染者数が日本の代表となっていうのはなぜか。日本の検査数が世界各国の検査数の約10分の1なのだから、日本の実際の感染者数は、多ければ10倍ということになるなら、世界一の人口密度を持つ東京23区の所在地の数を日本の感染者数のミニ版と見るのもあながち的外れとは言えない。

東京都の感染者の数値を見ていると少しずつ減っているように見える。しかし、政府指定の検査数だけを見てみると、なんと、感染者数と同じように少しずつ減っているのである。


上の検査数には、保険適用の検査数は含まれていない。このグラフを見ると、一番高い所だけをつなぐと、まるで意図したかのように等間隔に減らしていっているのである。分母を検査数、分子を感染者数と考えると、分子の数値の大きさだけでは感染の増減を判断することは出来ないことは、小学生にも分かる理屈である。

検査数が少ないと感染者数も小さくなるのは当然である。報道で感染者数を発表するときは、必ず検査数といっしょに公表しなくては意味がない。報道関係者は、アベノマジックワールドの数字のまやかしに加担するのかと思いたくなる。


金曜日ごとに検査数を集計するのではなく、時間の経過に従って正しい数値を上げてほしい。選挙速報にはご熱心なのに、パンデミックの数値に関してはチンタラチンタラしているように見える。

病院が無作為に検査する数は当然差し引かなくてはならないけれど、それらのPCR検査の数はどうなっているのか。現状を正しく反映するデータとはいかなるものかを知った上で、国民を愚弄するなんてことはあり得るのか。

それとも日本政府は、スウェーデンと同じ路線を国民にはわからないように推めているのか。スウェーデンの政府は、「集団免疫」作戦をとり、厳格な自粛制限を国民に強いらず、お互いの信頼関係の上に感染に気をつけながら生活する方針をとったのである。ただ、こんな事ができるのは、国民が常に政治に関心を持ち、信頼に値する政治家を育てている国だからこそ出来るのである。4月29日には、WHOの緊急対策部門の責任者であるマイケル・ライアン氏は、長期的に見ればスウェーデンの方針は成功するかもしれないと発言している。

【4月24日からの10日間の数値比較をしてみる】

検査実施件数    陽性患者数  %比率

金・24・1680(289) 161    9.5

土・25・ 857(272) 103   12.0

日・26・ 478(314)  72   15.0

月・27・1684(279)  39    0.05

火・28・1083( 84) 112   10.3

水・29・ 491(189)  47    9.5

木・30・1198(437)  46    8.6

金・ 1・ 718(196) 165   23.0

土・ 2・ 568(200) 159   28.0

日・ 3・ 548(399)  91   16.6

月・ 4・           87

火・ 5・           58

連休に入って以来、感染者は減っているが、「感染者率」は飛躍的に上がっている。しかし、驚くことはない。これらのデータは最新の状況を表した時間軸に沿ったデータではない。これらのデータから日本の現況や未来を判断することは出来ない。それにも関わらず、TVで「ここ3日間の感染者の数は100人を下回っている。」なんてことを報道すれば、国民は「自粛生活は効果を表しているのだ。」と勘違いしてしまう。実際は、連休で公共機関はお休みなのだ。勿論、検査機関もほとんどお休み。検査数が減れば感染者数も減るのは当たり前。しかし、それにも関わらず、感染者率は上がっている。政府は緊急事態宣言をこのまま5月末まで延長するらしいが、データを見つつ、自粛は緩めてゆく方針。こそっとスウェーデン方式をとりつつ、国民にはいい顔してパンデミックを政治の道具に利用して憲法改正をやるつもりなのか。

本当はどうなのか知りたいが、我々一般ピープルには、NET上以外で情報を得る手段はない。

今回のパンデミックに関して、もし正しいデータを管理する独立機関を設けなければ、日本は世界の中で孤立してしまうかもしれない。