新型コロナウルス感染抑止のためのソーシャルディスタンス【社会的距離】は2メートルが望ましいとされているが、なにか科学的根拠があるのかなと思っていたが、富山大学医学部名誉教授白木公康氏が詳しく書いておられた。

緊急寄稿と題された次の記事は、読む値打ちがあるが、何しろ、その文章が一般ピープルの理解から一寸高いので、一般ピープルの私が分かった範囲で、翻訳しておく。(No Thank?)

緊急寄稿(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

新型コロナウルスについての研究はまだまだ進んでいないので、よく分かっているインフルエンザウイルスやコロナウイルスの研究結果を参考にする。
ウイルスに感染した人の気道から出てくるウイルスは、コロナウイルスの場合、インフルエンザウイルスの約100分の1程度らしい。

ウイルスの飛沫感染は2メートル離れると感染しないと言われている理由は何であろうか。
室外では、インフルエンザウイルスの飛沫が2メートルの距離まで飛ぶ間に、色んな大きさのエアゾル(空気中に浮かんでいる微粒子)は乾燥して、感染力を失う。コロナウイルスの場合も同様に、エアゾルが乾燥して感染力を失う2メートルを離れれておれば感染するのを防ぐことが出来ると考えられる。
しかし、湿気のある密室のような換気の良くない室内では、空中に浮かんでいるウイルスは、数分から30分ぐらい感染力を持っていると考えられる。
ウイルスのエアロゾル(微粒子)は、吸い込むと大きさによって気道の上部や肺の奥の細胞に届いて感染する。くしゃみや咳だけではなく吐いた息の中に含まれる1ミクロンという超微粒子のウイルスは、湿気の高い密室では、2メートル離れていても、感染者の吐く息を吸っただけで気道にウイルスがくっついて感染してしまうこともある。

飛沫感染だけでもこんなに簡単に感染することを考えると、物についたウイルスの数は莫大で多くの人がたやすく感染する原因となる。

冬は夏に比べると、気道が乾燥しやすので、ウイルスがたやすく気道に入ってくる。したがって、冬場のマスクは、湿度を保ち気道粘膜の乾燥を防いで繊毛運動によって異物を外に出す運動を助ける効果がある。