アマビエの絵に何気なく色鉛筆で色を塗り始めたら、夢中になっていつのまにか夜が明けていた。色鉛筆なんて一体何十年ぶりだろうか。PCのタブレットで色を塗るのが当たり前になっていたけれど、色鉛筆で塗るほうがどんなに楽で楽しいか思いだした。

「アマビエ物語」

アマビエが海の中から光り輝きながら出てきました。人々はその異様な姿に恐れをなします。何しろ、身の丈程もある長-い髪に覆われた外見をよく見れば、足が3本、大きなクチバシのような口。
アマビエは、怖がらせるつもりはまったくなかったので、出来る限り可愛く微笑んでみせました。


アマビエは、長い髪の毛を掻き分けて可愛い全身を見せて、「こんにちは、ワタシはアマビエというものです。」と挨拶をします。
人々はアマビエが手も足もあって自分達と同じような姿をして同じ言葉を話すので少し安心します。


アマビエは、言います。「ワタシは未来を見ることが出来ます。世界はこのコロナウイルス感染以後大きな変化を迎えます。コロナはそれぞれの国の矛盾や隠し事を明るい陽の光のもとに照らし出します。人々は世界というという大きな基準で物を見るようになるでしょう。一部の権力者にのみに都合のいいような規則は通用しなくなります。同様に、人類だけの地球ではないことも人々は識ることになるでしょう。自分だけ良ければと思って生きることは、悪以外の何物でも有りません。平等も自由も単なる幻想です。人は生まれたその時から不平等なことは一目瞭然です。持てるものは持たざるものに思いやる心を持たねばなりません。能力でも、力でも、財力でも、健康でも、環境でも、全てにおいて分かち合う気持ちを持たなければ、人類は自らの思い上がりのもとに滅びるでしょう。」


アマビエは更に続けます。「ワタシの姿を描いて世界中の人々にワタシが言ったことを伝えなさい。」


「ワタシには、疫病を退散させる力があります。ただ、人々が努力を怠った時には力は貸せません。
人類はその歴史の中から学び、同じ過ちを犯さないようにしなさい。ワタシはいつもあなた達のことを見ています。」と言って海の彼方へ消えていきました。

我に返った人々は、早速、アマビエの姿を描こうとしますが、なかなか思ったように描けません。それでも皆んなで力を合わせてアマビエの姿を復元しました。やがて、アマビエの姿はNETの海原に流れ始めましたとさ。

おわり。

 

アマビエって一体どんな存在なのでしょうか。なぜ、人類に助言をしたり救おうとするのでしょう。アマビエは、海の彼方にいるのではなくて、人の心の中にいるのじゃないのでしょうか。