今、次亜塩素酸水を巡って、厚労省とメーカー業者との間に、新型コロナウイルスへの効果について論議がかわされている。


原理的には効果があると思っているが、次亜塩素酸水というものが非常に不安定な物質であるがゆえに、効果のある期限を明示するのが難しいという現実がある。NETショッピングで見ていると、こんなものを買う人がいるのかなと不思議になるような商品が多い。少しずつ手作りし、保存容器は光の入らない黒い容器を使い冷蔵庫に保存するのが理想的である。そして、1ヶ月以内に使い切るようにすれば問題はないと思う。


ところが、NETを読んでいて驚いたことには、ハイターを水で薄めれば、次亜塩素酸水が出来ると思っている人がいるらしいが、ハイターはアルカリ性で、次亜塩素酸水は微弱酸性であり、全く別物である。

漂白剤のハイター、ブリーチ、ブライト等の成分は、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムであり、キッチンハイター等の成分は、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムと両面活性剤である。


次亜塩素酸ナトリウムから次亜塩素酸水を作るには、混じりけのない純粋な次亜塩素酸ナトリウムでなければならない。

100%の次亜塩素酸ナトリウムは、ピューラックを使うか、薬局で予約注文するか、NET通販で買うしか方法はない。ハイター等の漂白剤はPHをアルカリ性に保つ為にPH調整剤として水酸化ナトリウムを添加している。

例え、100%の次亜塩素酸ナトリウムでも薄めただけでは次亜塩素酸水は作れない。原理を理解できないのに手作りすることは危険なのかもしれないと思うようになってきた。

中国では、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液を現液のまま長期間に渡って使い、めまいや脱力感などを訴えた女性が入院した。病院はCTスキャンによる検査を行ったところ、患者の肺からすりガラス状の白い影が見つかり、一時は。新型コロナウイルスの感染ではないかと疑われたが、最終的には、新型コロナウイルスではなく、長時間にわたり高濃度の次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液を吸い込んだことによる“アレルギー性肺胞炎”と言う診断になった。

もし、次亜塩素酸ナトリウムで次亜塩素酸水を作ろうとして強酸を入れて混ぜると、有害な塩素が発生して、死にかねない。化学の原理を理解しないままに薬品をあれこれ使うことは避けたほうが賢明である。

しかし、法外な値段をつけて次亜塩素酸水を販売している業者の扱う商品は、期限は作られた時から3ヶ月ぐらいと書かれているが、暑くなってくる昨今では、1ヶ月と考えたほうが無難であるし、それでも、念には念を入れてPH測定器を買ってPHを測ってみたほうが良い。ここまでするのなら、次亜塩素酸水を作る器械を買ったほうが良いということにはならないか。それも、厚労省が次亜塩素酸水は、新型コロナウイルスの殺菌に効果があると保証してくれたらの話である。ただ、近頃では厚労省の信頼度もかなり低くなってきたけれど。