京セラのセラミックの包丁が半額以下の値段で売られていた。もちろん即買いである。


セラミックの菜切包丁である。


セラミック包丁は汚れも取れやすく切れ味も良い。その上錆びないし金気がまったくない。魚の造りを切るのには最適である。しかし、セラミックに菜切包丁はまだ使ったことがない。


ケースから出してみる。真っ直ぐな刃の部分が長い。


この包丁の一番の目的は、菜っ葉を着ることではなく、箔をきることである。箔の職人ならば毎日のように箔を扱っているが、私の場合は年によっては全く箔を切らないこともある。そんな人間にはセラミックの包丁は最適である。

ところが、試しに箔を切ってみたら全く切ることが出来ない。トマトの皮も引っかかる。人参も大根もきれいな千切りが出来ない。

葉の部分をそっと触ってみたらザリザリなのである。これはこの1本だけのことではない。私の友人も一緒に買ったので開けて試してみたら同じ様にガタガタの刃である。


無料研ぎ直し(一回)付きとケースに書かれてある。


切れ味はだんだん悪くなるので1回だけ研ぎ直しをしてくれるというが、初めから切れないのだから話にならない。


研ぎ直しは2回目以降は1000円である。どう考えたらいいのか。


電話をかけてみようかとも思ったが、やめた。このセラミックの包丁はそのまま持っておくことにする。切れるセラミック包丁は普通でたくさんあるだろうが、こんなセラミック包丁は珍しいのではないか。色んな箔ばさみや箔切りナイフのコレクションに入れておこう。

それでもこんなものを京セラが作るとは思えない。たとえ作っても市場には出さないはずである。それをバーゲンセールに出すこと自体、企業イメージを損ねるのではないか。よくよく見ると、「MADE IN CHINA」と書かれてある。下請けの中国から市場へ流れてきたのだ。出来あ悪いので、京セラが引き取らなかったので、中国の工場が勝手に売ったのか。なんともお粗末な話である。