カリウムはミネラルで、人体の約0.2%(体重当たり)で体内ではほとんどが細胞内液に存在している。一方、細胞外液にはナトリウムが多く含まれていて、それぞれに一定のバランスを保っているのが健康な状態である。塩分の摂り過ぎは塩化ナトリウムのナトリウム量が増え、細胞の外の体液の濃度が濃くなり細胞内から血管やリンパ管内に水分を取り込み高血圧やむくみの原因となる。それ故、塩分のナトリウム量と均衡させるカリウム量が必要となってくる。
カリウムの1日の摂取基準は成人男性2,000mg、女性1,600mgとなっている。特に、高血圧予防の意味からは成人は1日3,500mg取るとよいとされている。


そういう意味でカリウムを多く含む野菜や果物を沢山とる地方においては、塩分に見合うだけのカリウムを接種しているので塩分過剰にはならないのである。


下の表を見てわかるようにアボガドは、カリウム量が多いが日本において常食とする人は少ない。リンゴ、みかん、トマトなどは常食とすることができる。

りんご 1/2個 150g  160(mg) 57(kcal)
みかん 1個 100g  150 45
かき 1個 100g 170 60
キウイ 1個 100g 300 53
バナナ 1本 100g 360 86
アボガド 1個 100g 720 185
トマト 1個 100g  210  19


特にリンゴには、、胃酸が少ない時には胃酸を増やし、逆に、胃酸が多い時には胃酸を中和する働きがある。また、りんご繊維は、余分なコレステロールを血液に入る前に体の外へと運び出したり、血糖の上昇を抑える働きもある。
更に、りんごポリフェノールには、動脈硬化を抑制する作用、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を抑える作用、むし歯の原因となる歯垢形成酵素の働きを阻止する作用などがある。
このようにリンゴは、カリウム量を増やし塩分の過剰摂取を防ぐだけではなく様々な働きがある。

カリウムは過熱すると水分中に30%ぐらい溶けだしてしまうので、生で食べることのできる果物は最適である。


「1日1個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざがあるぐらいで、リンゴの効用は昔から推奨されている。長寿の秘訣の一つとしてリンゴとヨーグルトという組み合わせは有名である。ものぐさな一人暮らしの人は生野菜をとりにくいが果物なら手が出やすい。夏場はリンゴの値段も上がるのでバナナやトマトに置き換えるのもいいが、常食の一つとして果物を食習慣に取り入れた方が良い。

ある時から、リンゴとヨーグルトの朝食を習慣としてから、それに引っ張られるように食生活全般の見直しを図るようになり、胃腸薬のお世話になることもほとんどなくなった。