2021年1月29日のAFPBB NEWSによると、「男性が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染すると精子の細胞死や炎症、酸化ストレスが増加する恐れがあり、生殖能力が低下するかもしれないと指摘する研究が29日、生殖医学専門誌「リプロダクション(Reproduction)」に発表された。」又、「男性の生殖器系がCOVID-19の影響を受け、損傷を受ける可能性を示す直接的な実験証拠が初めて得られた」とも述べている。
コロナ感染、男性の生殖機能に影響か 独研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

これを聞くと人類はコロナによって滅ぼされるのかと短絡的に驚いてしまった。しかしよく読んでみると、査読されたわけでもなく、被験者の母数があまりにも小さい数で、その後の追跡調査も60日間で終わっている。結論から言うと、生殖機能への影響は明らかになっていないということである。我が家の未婚の息子達のことが心配でもあったので、もう少しあちこちNET検索して調べてみた。

ただ、「新型コロナウイルスが男性の生殖器にも感染し、精子形成や生殖ホルモンの分泌を阻害する恐れがあることは、これまでの複数の研究で分かっている。」ということは多くの研究者が認めるところらしい。又、症状が重かった人ほど数値が高かったということもである。

男性がCOVID-19が重症化しやすい理由として、「新型コロナウイルスが睾丸に隠れることが原因」という仮説もある。
どうして、新型コロナウイルスが睾丸に隠れることができるのかというと、「免疫特権」という全身の免疫系から隔絶されているか臓器の自己制御が働いているため、免疫応答や炎症反応などが起こりにくい性質が、脳、目、毛髪、精巣などに作用しているからだそうである。精巣では、この免疫特権が働き、新型コロナウイルスが免疫反応から逃れて睾丸に隠れることができるらしい。

新型コロナウイルスにかかれば生殖能力が永遠に失われるのかどうかはまだわかっていない。それでも、最悪の事態を考えて、コロナに感染した若者は、時々精子の健康診断をしてもらった方が良いのかもしれない。
風邪やインフルエンザで発熱したときは睾丸を冷やしておけば大丈夫などという浅知恵はコロナには通用しない方法で、男性の生殖能力は守れない。政府は少子化対策の一環として、コロナによる男性の生殖能力を大規模に調査すべきではないか。

精巣以外でこの免疫特権の対象となっている脳、目、毛髪なども、よく考えてみれば、コロナの症状や後遺症と深く関連していると分かる。