薬品には「プラセボ効果」だけではなく「ノセボ効果」というのもある。薬の効果を知るために、一方は本物の薬を飲ませたグループと、もう一方は何の効果もない偽物の薬を飲ませたグループに分けてその効果を比較すると、効果があると信じて偽薬を飲んだグループでも不思議と効果が出る人がいくらかは出る。このプラスの効果が出ることをプラセボ効果という。Placeboはラテン語で、「私は喜ばせる」の意味。

これには暗示のような心理的効果、自然治癒などが影響しているとされているが、はっきりとした事は未だ解らない。


反対に、偽の薬を飲ませてこの薬は副作用が出ると説明しておくと、何パーセントかは副作用によく似た症状が出る。このマイナス効果をノセボ効果という。偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現われることを、ノセボ効果 (ノシーボ効果、反偽薬効果、nocebo effect) と言われている。ノセボ効果(nocebo effect、 nocebo phenomenon、nocebo response)とは、プラセボ効果と同じようにして生じる不満感・苦痛・有害な症状(プラセボによって生じる悪影響も含む)のことで・ノセボはラテン語の「I will harm」に由来する造語でである。


TVやNETなどで「コロナワクチンは危険!」といった情報を見聞きした人の中には、この「ノセボ効果」だけで気分が悪くなる人が出ることがある。一般には条件づけ(conditioning)・想起(薬剤の色によって左右される感情・印象など)・風評・思い込みなどによって身体化されると考えられているが、その因果関係は科学的には開明されていない。

科学的に証明されていないからと言って単に嘘だとは言い切れないことがこの世には多々ある。人は心で生きているということか。信じているところのものが真実となる人もいる。コロナワクチンの有効性を説いても接種を拒否する人を説得することは、思いのほか難しいということか。