アメリカにおいて新型コロナワクチン接種を拒否する黒人が多いのは、人種差別主義的傾向の強かったトランプ大統領のせいかとも思っていたが、いろいろ検索していて過去の歴史事実の所以なのだと分かった。


ウィキペディア(Wikipedia)によると、
「タスキギーのニグロ男性における無治療状態の梅毒の研究」というアラバマ州のタスキーギで、1932年から1972年まで実施されたアメリカ公衆衛生局による梅毒の臨床研究が行われ、後、「タスキギー実験」と呼ばれるようになった。

「この研究調査の目的は、、この研究に参加した黒人男性には、医療が無償で受けられると説明されていたが、実際には、梅毒を治療しなかった場合の症状の進行を長期にわたり観察するという人体実験であった。この実験に参加した黒人には、その見返りとして医療だけでなく食事や葬儀費用が無償で提供された。又、6ヵ月だけと説明されていた実験は、実際にはその後40年間にわたって継続されたのである。梅毒の治療薬ペニシリンが発見されて後もその情報を伏せ治療しようとはしなかった。」

ウィキペディアには、このタスキギー実験について詳しく書かれてあるので、一読する価値はある。


このような歴史的事実があれば、政府が無償で推奨するコロナワクチンの接種を喜んで受ける気にはなれないのもうなずける。根拠のないワクチン接種のデマや風評に、過去の非倫理的な人体実験の医療事実が後押しする負のスパイラル心理が働くのではないか。

今もなお根深い人種偏見があるアメリカにおいて、コロナのパンデミックは、社会矛盾を映し出す鏡となっている。