てんぷら油の廃油で非常用ろうそくを作ってみた。
たまに天ぷらを無性に食べたくなる時がある。食べている時はいいのだけれど残った廃油の処理が面倒である。台風の季節になってくると、2018年の大型台風で停電したり、地震でガスが止まったりと大変な目にあったのを思い出す。そこでてんぷら油の廃油で非常用のろうそくを作ってみようと思い立った。
ろうそくのシンになる紐と割りばしを用意する。
金属の缶は缶詰の空き缶を使う。夏は果物のゼリーをよく作るので空き缶には事欠かない。
油の固め剤を使って廃油を固めることにする。
80度の油600mlに対して本罪1袋を入れて溶けるまでよくかき混ぜる。温度が低いと固まらないので要注意。
メーカーによって異なるが、1袋20円から30円ぐらい。
天ぷらをするとお鍋の底の方に焦げた粉が溜まるが面倒なので濾さないでそのまま固めることにする。
固め剤をいれて温度を80度以上にした油をろうそくのシンを底まで垂らした缶の中に注ぎ込む。
温度が下がると油は固まって不透明になる。
割りばしなどの支えを取り除く。
火を点けようとするが、ろうそくのシンになかなか火がつかない。コロッと忘れていたのが、ろうそくのシンを油に浸しておくべきであったのにそのまま使ってしまったことである。ただ根元に方は、毛細管現象で芯に油が吸い込まれているので、ろうそくの芯を少し切って火をつけてみるとすぐに火が付いた。部屋の明かりを消してみると、非常時には何とか役に立ちそうである。
ろうそくの油がかなり溶けてくるとろうそくの火の勢いも強くなった。てんぷらの廃油を使ってろうそくを作れば灯した時に天ぷらの匂いがするのではないかと思ったが、予想は外れて天ぷらの匂いはしなかった。
花火の時の点火するろうそくもこれを使えばいい。固めておけばバーベキューの焚火の時の着火剤にもなる。
これからは天ぷらをした後の残り油は、固めてろうそくを作ったり着火剤にして保存しておくことにする。