オリンピックウガンダ選手団のメンバー、ウエイトリフティングのジュリアス・セチトレコ選手(20)は、7月16日、滞在していたホテルに「生活が厳しいウガンダには帰らず、妻や子どものために日本で仕事がしたい」と記したメモを残し所在がわからなくなっていた。その後、7月20日三重県四日市市内で見つかり、警察の保護され涙ぐみながら事情聴取に応じているという。


ウガンダという国の貧しさを私はよく知らない。この際、ウガンダという国について調べることにした。

Wikipediaをよんでみると、イギリスの植民地から独立した後も内戦を繰り返し国民の生活は悲惨である。

ウガンダは東アフリカの赤道上にある内陸国で総面積は日本の本州位の広さで人口4286万人、首都はカンパラ、公用語は英語とスワヒリ語であるがスワヒリ語はほとんど使われずルガンダ語など各民族の言語がその土地土地で使われている。70%前後がキリスト教である。

都市部と地方の村落具の生活格差は大きく、村落部に住む小学校低学年の子どもたちの識字率は44.9%、都市部では66.3%である。
多くの人々が農業に従事しているが、農業生産性や所得が低く、日々の生活と家族のための基本的な生活必需品を賄うために苦労しているということである。

発育阻害の症状がある5歳未満児の割合は29%
18歳までに結婚する女子の割合は49%
児童労働に従事する5-14歳の子どもの割合は16%
安全な水を得られない人の割合は42.8%

ウガンダ共和国(以下ウガンダ)の貧困層は87.7%(一日約600円以下の生活)
発展途上国のウガンダでは、GDPや人口は年々増えつつあるが、その裏側では一日約200円以下で生活する生活困窮者の割合は41.5%もあるのが現状である。


ウガンダという国について色んな事を知るにしたがって、ジュリアス・セチトレコ選手が華やかなオリンピックの裏でいかに祖国へ帰っても待っている生活では家族ですら養いきれない現状を憂えていたことがよく分かる。

オリンピックは、国力の誇示によるメタル獲得合戦である。持たざる国のみじめさを今回の選手失踪事件は明るみに出したのである。

これを機会に初めの趣旨を見失ったオリンピックはやめにした方が良い。オリンピックに費やする費用の何分の一かで貧困にあえいでいる国の子供たちを救う方法を考えた方が良い。オリンピックを支える大企業も考えを改めるべきである。

ウガンダの国旗の意味を見ると、黒い縞は「アフリカ人」、黄色い縞は「アフリカの夜明けに輝く太陽の光」、赤い縞は「民族の融和・同胞愛」を表し、中央の円内には国鳥のカンムリヅルをあしらっている。なんだか皮肉な国旗である。

ジュリアス・セチトレコ選手にとって、オリンピックもコロナも祖国の生活苦に比べてみれば霞の彼方の出来事であったであろう。日本の報道を見ると、ひたすらオリンピックとコロナ感染防止の規則についてあれこれコメントすることに明け暮れている。