私が小さかったころ、幼稚園に通っていたころであるが、父はフックに革のベルトのようなものをひっかけて髭剃りのカミソリをシュッシュッと裏表こすっていた。これはこすっているのではなく砥いでいるのだと後で分かった。

倉庫で探し物をしていたら、その皮の「革砥(カワト)」が、出てきたのである。


「FINE STARS」というのは、どうもブランド名の様である。このベルトのようなものの名前もわからずNETで画像検索してようやくわかったのである。英語ではレザーストラップという理容用の皮の剃刀研ぎ器「革砥(カワト)」である。

ネールケアーでも最後の仕上げに、皮のネールバッファーを使って爪の表面をつるつるにする。革砥も同じようなものであろう。


皮の裏にはもう一枚、目の粗い布製の研ぎ器がついている。


昔は、このように洗面所のフックにかけてあった。


まず、布製の方でさっとといでから、次に皮の方を使っていたように思う。本格的な髭剃りの剃刀がないのでペティナイフで代用。


ベルトはもっとぴんと張って研ぐ。表、裏と返しながらシュッシュッとリズミカルに研ぐ。それが面白くていつも見学していたら、父が剃刀の刃が優しく顔にあたるように皮で研ぐのだと教えてくれたのを覚えている。

散髪屋さんに行くとマスターがよくこの革砥を使っていたのを思い出す。


革に押されてあるこのエンボスは、会社名の様である。日理株式会社らしい。それを省略して「NR CO.」と書かれてあるようだ。


この4500というのは、皮のメッシュ番号かな。


GENUINE SHELL というのはいくら調べてもよく分からない。Genuineは純正品という意味であるが、SHELLの貝という意味が解らない。


トレッシングペーパーで文字をよく読めるようにしてみたが、さほど差はない。

アンティークのものは、なかなか味があっていい。アンティークのコレクション(?)がまた一つ増えた。