こんなに長くパンデミックが続くと誰でも気分が滅入る。その上仕事や家庭でも問題が起こってくると気分は最悪になって鬱状態になるというものである。


うつ病は脳のエネルギーが欠乏し、それに伴って気分が鬱になるとともに意欲の低下などがおこる。精神的な症状だけではなく不眠症や食欲減退などの身体的な症状も現れる。


調べてみると、脳は水分を除くと約40%がたんぱく質、約60%が脂質でできているという。その脂質の約50%がコレステロール、25%がリン脂質、25%がドコサヘキサエン酸(オメガ3脂肪酸)である。

要するに、鬱状態から脱するには、これらの成分を多く含むものを食べると良いということになる


鬱状態がひどくなるに連れて、コレストロールの値が低くなる傾向にあり、血清総コレステロールと抑うつ状態とは、反比例している。

コレステロールの8割が自分の肝臓で作られ、食事でとり入れられるコレステロールは2割程度である。食事でコレステロールを多くとっても肝臓でコントロールされるので、健康な人なら心配することはない。2015年には、コレステロールの摂取量に関して基準が撤廃された。


脳の構成材料であるたんぱく質、コレステロール、リン脂質、オメガ3脂肪酸、すべての栄養素を含むのが、卵である。卵は毎日摂取しなければならない必須アミノ酸(たんぱく質の材料)がパーフェクトに含まれている。さらに、卵黄の脂質には脳にとって必要なコレステロールとリン脂質とオメガ3脂肪酸がバランスよく含まれていて、まさに鬱にとっては理想の食材である。


毎日の食事の栄養にそれほど気にもせず暴飲暴食を続けている人や、リモートワークで外出を控えて出来合いの炭水化物の多い食事に偏っている人が、気分が落ち込んで鬱っぽくなってきたら、ためらわず卵を毎食摂るようにしてみてはどうか。

卵は、良質な脂質とたんぱく質、特に、抗うつ作用や記憶学習の改善のほかにセロトニンの原料になるアミノ酸「トリプトファン」も含んでいる脳の栄養不足を助けるパーフェクトな食材である。

レトルトカレーや八宝菜、インスタントのラーメンやうどんにも卵を一つ足せば脳にとって良質な栄養を手軽に摂ることができる。

*掲載の絵は息子HIROTOが描いたものである。