関や倉庫1
現在、仕事場のリフォームを計画している。昔は、インターネットなる便利なものがなかったし、専門家を信頼していたし、又専門家の方でもプライドがあったように思う。しかし、昨今、世の中が豊かになるにつれて経済力オンリーになって、法の目をかいくぐっても利潤を上げようとする輩が横行するようになって、消費者は何を信頼して良いのか分からなくなってしまった。

今の建物は築17年で、工法は鉄骨作りの3階建てである。ここで、「建物の耐用年数て本当は何のこと」という初歩的な疑問をもった。町を歩いていると、どう見ても戦前に建てられたとおぼしき家をよく見かけるが、あちこちリフォームしながら立派に住んでおられる様子。この家の不動産税はどれぐらいなのかなって、馬鹿なことまで考えた。国が決めた耐用年数を過ぎても税金払うのかな。・・・

そこで、ネット検索。あれこれ読んでみたけれど、分かりやすく納得できたのが、財務省PRE戦略検討会における有識者ヒアリングの資料として提出された26ページ報告書「建物は何年もつか」である。報告者は、早稲田大学の小松幸夫(建築学科教授)である。知り得た内容を簡単に書くと、「耐用年数と実際の寿命とは関係ない。」「寿命は建物の材質によるものではなく、その後のメンテナンスによるものである。」という2点。なるほど・・・知らなかった。これで、リフォームへの意欲がわいてきたぞ。