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実家の母は、長い間洋装店をいていたので、母が亡くなると大量の材料が残されることとなった。服地なんかも色々あったが、使えそうなものだけを残した。
その中で薄手のポリエステルの布を絹扇をく作るために選んだ。PVAの糊とデンプン糊を混ぜた物を布にひいて良く乾かして堅くする。デザインの構図が良いように180度の半円に切り抜いて扇に仕立てて貰った。

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どちらもポリエステルの服地である。

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この3本は、左から、服地、ハンカチーフ、スカーフ、をつかって扇にした。扇骨は竹の自然な感じをそのままにした。

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この3本は、扇骨をピュアーホワイトに塗って貰った。左から、木綿の布地、ローンのハンカチーフ、ポリエステルの服地。

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何を血迷ったのか、生の中金を切り箔にして布海苔と膠を混ぜた物で布地にはりつけた。こんな面倒なことを良くやったものだと我ながら呆れる。後から考えると大変でも、頭に血が上っているときは、無我夢中なので何とも感じない。これは失敗である。白い骨と切り箔とはミスマッチである。成功よりも失敗の方が経験的には財産である。一番怖いのは、まぐれ当たりの成功である。