アリンコを見つめて思うこと
花の写真を接写で撮っていると、期せずして蟻に出くわすことがある。
「このアリンコ、どこから来たのかな。ちゃんと家に帰れるのかな。」「蟻の一生って短いから、蟻の時間は私の時間よりも早く進んでいるらしい。」そしてふと、浅井美紀さんの蟻を思い出す。彼女の写真の蟻は飴色でこんなに黒くはない。やはり彼女の写真の蟻には黒は似合わない。あの水玉に映った花はPhotoshopで加工したのかな。一度私もチャレンジしてみよう。
ランタナの花自体、植えたわけでもないのに我が家の玄関先に咲いている。そして、そのランタナの花に日参している蟻がいる。そして、その蟻を見ている私がいる。ランタナと蟻は私を知らない。私はよく知らないランタナと蟻を見て写真を撮っている。もし、蟻と私の意識が一瞬で入れ替わったら、カフカの世界どころではない。その時私は・・・・・・・・。