浅井美紀さんの写真に挑戦してみた。
写真機に接写レンズを取り付けて、近所の庭を外から見て回る。「あった。あった。ピンクの可愛い花。その上に、アリンコまでいるではないか。」
まず、大きな手前のビー玉を作って貼り付けてみた。なかなか良さそうなので、次にビー玉の中の花だけをくりぬいて小さくして、上の雫の上に貼り付ける。上から貼り付けたのにもかかわらず、まるで小さな花は、雫の中にあるように見える。「そうか、この手順でやれば良いのだ。」
綺麗な丸い雫を作るために、針の先に水を付けてそーっと垂らすと、写真のような理想的な雫が出来た。この雫の上に、広角補正した画像を貼り付ければ良いわけである。
成功。雫の中に花があるように見える。接写で撮ると背景がかなりぼかしをかけたようになるが、この方が、雫が際だってよく見える。
やはり成功。雫だけは成功したが、まだまだクリアーしなければならない課題がある。
このアリンコを手なずけなければならない。500PXの写真の中に、蟻が枝の先で方向転換している写真があったが、何かしら不自然なのでよくよく見てみたら、なんと蟻の6本の足の先が焦げ茶色になっていた。要するに、ウロチョロする蟻を接写で撮るために、蟻の足に接着剤を塗って動かないようにしたらしい。
その点、浅井さんのアリンコは実に自然である。しかし、あれだけ綺麗に撮るには、三脚を使わないと行けない。気の短い私は三脚が嫌いである。小さいGM1のデジカメを好き勝手に振り回して写真を撮る。ピントが合うも会わないも運任せ。
適切な画像を選びさえすれば、何もしないでも自然なビー玉のように見える。最初は「下手の鉄砲数打ちゃ当たる」式であったが、だんだんどのような画像を選べば良いのか解ってくる。今では、浅井さんがいかに色んな事に苦労してあの写真を作っていったかよく分かる。根気のいる作業の集積みたいな写真である。ここまでするのなら、写真じゃなくてCGでも良いのかなと思えてくる。ホントにしんどかった。一寸一休憩。
私の信条としては、技法だけを学び自分自身の世界を作るまでは休み休みでも続けていくと言うことである。世界が広がっていくような気がする。この後、寝食を忘れて没頭。お陰で体重が減ったので嬉しい。
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