切箔の集大成の作品
切箔の集大成とも言える2点の作品がある。その1点がこの「青い惑星」。116×116センチメートル。箔の上に箔を重ね、来る日も来る日も切箔を切りまくったのを覚えている。切っても切っても足りなくなるのである。
こちらは、「赤い基地」。人類はこの地球を「青い惑星」にするのか、ヒートアイランドに満ちた「赤い基地」のするのかという未来への警鐘のような作品である。30年近く前の作品である。京都書院の個展で発表した。この2点の作品で切箔への執念が燃え尽きてしまった。この後は、箔のブレンドの時代へ突入するのである。