4コマの漫画のような絵本の試作。題名は「レディの条件」 作・竹いずみ


ミーシャ「あれ、見かけない子だわ。」


じっと見つめ合ったまま、声をかけるべきかどうかお互いに探り合い。この間2秒ぐらい。


ミーシャ「はーい、僕ちゃん、こんちわ。」


チビ箱「うん、こんにちわ、おばさん。」

ミーシャ「おばさん?」(なんだか顔が引きつる。うまく笑顔が作れない私・・・)

二人は(?)さり気なく握手をする。


チビ箱「おばさん、脇毛の始末はしたほうが良いよ。レディの身だしなみじゃあないのかなあー。」


チビ箱「じゃーまたねー。」


彼女は呆然とちびのゴミ箱さんを見送る。頭の中は真っ白。「レディー」とか「おばさん」という言葉が「ワ・キ・ゲ」というバックミュージックと共に頭の中でグアーン、グアーンと響き渡る。

目玉に空き缶が放り込まれて、やっと理性を取り戻した彼女は一言、「声をかけるべきじゃなかった。」と。