自販機の2つ目ゴミ箱さん「自販機はロボットよ。」
ウルシャ[こんちは、お二人さん。」
ボッコ「こんにちわ。」
カンチャ(なんだか嫌な感じ。ぼく、ウルシャって苦手なんだ。)
ウルシャ「カンチャ、ちょっとお話でもしない?」
カンチャ「あのー、僕・・・バイトに遅れそうなの。」
ウルシャ(あーあ、見え見えの言い訳なんて傷つくわよ。)
カンチャ(うるさいウルシャ・・・)
ボッコ「僕は、暇なんよ。」
ウルシャ(ボッコは頭の中も暇なんだよねー)
ウルシャ「ところで、あんた、自販機と私達とどちらが偉いか知ってる?」
ボッコ「そりゃ、自販機のほうが立派で大きくて偉いと思うよ。」
ウルシャ「自販機ってのはね、電気で動いているのよ。電気のコンセントを引っこ抜かれたらオシマイよ。シャットダウン。」
ウルシャ「その点、私達は電気で動いているわけじゃあない。自分の意志で動いているのよ。しょせん、自販機は人間様のロボットよ。人間に都合良く作られた自動販売機なのよ。わかるかな~。」
ボッコ「僕って、自分のイシで動いている?イシってな~に?イシは電気より偉いの?」
ウルシャ「自分の意志っていうのはね、自分で考えるということよ。ご主人様は自分ということよ。」
ウルシャ「でも、あんたの空っぽのイシアタマじゃ無理かもね。」
ボッコ「僕はいま、よーく考えて怒っているんだ。グアーッ!」
ウルシャ「マアマア、ボッコ、落ち着いて。人間様でも自由意志を持て余すヤカラは多いんだから。」