幻のスパイス「カレーリーフ」という日本では珍しいハーブを試食。
カレーリーフはカレーノキという植物の葉で、インドやスリランカ原産のスパイスであり、別名ナンヨウザンショウなどと呼ばれるが山椒の仲間ではなくミカン科の植物の葉である。香りはカレーに柑橘類をミックスしたようなスパイシーで爽やかな感じであるが、乾燥させると香りが飛びやすいので生の葉を使うが、日本で生の植物は輸入できないので乾燥させた状態で輸入している。
カレーリーフの効能として、滋養強壮、食欲増進、消化促進や白髪予防、皮膚の健康などがある。
日本ではカレーリーフの流通量は少なくローリエで代用されているようである。
また、カレーリーフはハーブティとしても飲用されている。
少し葉っぱのままで食べてみたが、美味しいものではない。少し苦味があるカレー風味のスパイスである。
葉っぱの状態ではあまり香りがしないので木製の手挽きペッパーミルを使うことにした。
カレーリーフの葉を少しすり鉢で細かくしてからミルの中に入れると粉末にしやすい。
乾燥させてあるので香りは薄いが粉末にして多めに使うとよい。カレーとバジルがミックスされたようなさわやかな香りである。
色んな味や香りが混じってしまうとカレーリーフ本来の香りが損なわれるので何も味付けしない炒り卵を作った。
その炒り卵に味塩とカレーリーフの粉末を振りかける。
カレーリーフをふりかけた炒り卵を食べてみると爽やかな香りがしてなかなか美味しい。
これを野菜炒めの上に乗せていただく。
もう少しカレーリーフの粉末を作ってダイレクトに味わうことにする。
きゅうりを板ずりして切ったものにカレーリーフをふりかけて食べてみる。思いのほか良く合う。
このカレーリーフは大阪のモスクの1階の食品売り場で買ったもので一般に売られているものより安く半額以下であった。ただ、乾燥させた葉であるので香りが薄くカレー料理なんかに入れてもほとんど効果は見込めない。粉末にして野菜など淡白な味のものにふりかけて使うのがいいように思う。