20年前の材料を使って雪の模様を原始的なアナログ技法で作る。


この元のパターンだけはPCでなんとか作る。作り方がどんくさいのか時間がかかって目が痛くなる。


コピー機でリピートした雪のパーツをはさみで6角形に切り抜いて大小の2種類を使う。


大きな雪のパーツは交点に、小さな雪のパーツは三角形の中に貼ることにする。最初のこの段階は原始的なもののほうが簡単に変更が効くので便利といえば言える。


しかし、ここから後が同じことの繰り返しの単調作業であるが、少しずつ出来上がるのを見ているとそれはそれで楽しめる。


三角形の中の小さな雪のパーツがあっちを向いたりこっちを向いたりしているのも愛嬌かな。


細かくするとパーツの分量だけでも半端なく、足りなくなるたびにコピーにかけて元の紙からパーツを剥がして張り足してゆくのも面倒なので、元図案自体を大きく作る。


あれこれ試した結果、この2種類に決定。


こんな感じになる。試し置きが簡単にできるので変更は直ぐにできる。


雪のパーツを大小2種類重ねると単調さがなくなる。


三角形の空間にはインパクトの小さいパーツを使って濃淡をつける。立体感が出る。

こうして出来た雪の文様も、PCを使って正確に作ることが出来る。
今どどきのPCは処理能力も高くソフトも充実している。


この6角系の雪のイメージの模様はPCで描いた。


あれこれ試した結果、原始的な方法の何十分の一かでこのの複雑な図案が出来た。もう少し工夫すれば、もっと早く楽にできそうである。従来の原始的な方法は一体何だったのか。あの大量のハサミで切り抜いたパーツの山を見ていると、ほんの一昔前のデジタル世界の貧弱さがあっという間にこんなに進歩したのかという実感に少々怖くなる。

そのうち機械学習がもっと一般化して簡単に使えるようになると息子は言う。色んなパターンの中から選択するのが人間の役目になるのか。

原始人の技法もそれなりの良さはある。作る→造る→創るという充実感があって、だんだん目が肥えてくる。ゆっくりではあるが美的なものを作り出す総合能力が広がってゆくのが自分でも分かるようになる。

2次平面上に描かれた文様が立体感を持つように見えるようになればかなりいい線を行っているし、何らかの感情を呼び起こすようであれば更に良い。文様中毒になりそう。